アルギニンと同じくアミノ酸の一種であるシトルリンはアルギニンの作用と似ている事が多く、アルギニンかシトルリンかを迷ってしまう方もいる事でしょう。アルギニンとシトルリンには深い関係があります。ある義認とシトルリンの深い関係についてまとめます。
シトルリンとは
ウリ科の植物に多く含まれているシトルリンは一酸化窒素の生産を促すことで血管を拡張させる効果をもつアミノ酸の一種です。シトルリンはスイカから発見された栄養素で、むくみ解消や冷え性改善、疲労回復、筋肉、精力の増強などの健康効果があると言われています。
アルギニンとシトルリンの関係
アルギニンとシトルリンはどちらもアミノ酸の一種ですが、別の成分です。しかし体内でお互いに変化しあって様々な働きをすると言われています。シトルリンは体内でアルギニンへと変換され、一部のアルギニンはシトルリンへと再変換されます。尿を体外に排泄する時、アンモニアからシトルリンが生成され、このシトルリンはアルギニンに変換されます。その後アルギニンは分解され、シトルリンに再合成されています。このように尿路回路の中ではアルギニンとシトルリンは相互に変化し合うことで、老廃物や毒素などを排泄させる働きをしています。また一酸化窒素は丈夫な血管には欠かせない物質ですが、シトルリンがアルギニンへと変換される際に発生します。
まとめ
アルギニンとシトルリンはどちらもアミノ酸の一種で、作用は似ていますが別の成分です。シトルリンがアルギニンに変換されたり、アルギニンが再合成されたりする事によって体の機能を保っています。シトルリンがアルギニンに変換される理由は、アルギニンは大部分が肝臓で代謝されることによって大切な働きをしますが、シトルリンは単体では代謝されない事から代謝されやすいアルギニンに変換すると言われています。